犬用車椅子の選び方
大切な我が子に、ぴったり合う1台を選ぶために
「うちの子に合う車椅子って、どう選べばいいの?」
そんな疑問や不安にお応えできるよう、わんケアでは一つひとつの工程を丁寧にご案内しています。体に合った車椅子は、愛犬の体を守り、生活を楽しく支えてくれる大切なパートナーです。
正しいサイズの測り方
車椅子は“道具”ではなく、愛犬の「体の一部」として考えていただきたいもの。合わないサイズでは、痛みや不快感の原因になってしまいます。
以下のポイントを参考に、リラックスした状態でゆっくり測ってあげましょう。
測定時のポイント:
- 犬がリラックスして自然に立っている状態で測定します。壁際などで、体が曲がらないようにすると測りやすいです。
- 背中が丸くなったりして真っ直ぐならない場合は、その犬なりの自然な姿勢で測定してください。
- メジャーは体に沿わせますが、きつく締めすぎないようにしましょう。
- 何度か測って、平均を取るとより正確です。
- ご不安な場合は、お写真や動画を撮って、わんケアにお気軽にご相談ください。
主な採寸項目(2輪車椅子の場合の例)
- 後肢の高さ(地面から足の付け根まで):犬を立たせ、後ろ足の付け根(股関節あたり)から地面までの垂直の高さを測ります。これが車輪のサイズやフレーム高の基準になります。
- 胴の幅(最も太い部分):胸周りや腰周りで、最も幅のある部分を測ります。フレームの幅を決定するのに使います。
- 胴の長さ(前足の付け根からお尻まで):前足のすぐ後ろから、お尻の端(または後足の付け根)までの長さを測ります。フレームの長さを決定します。
- 体重:車椅子の耐荷重や強度に関わる重要な情報です。
参考:わんケアで犬用車椅子をレンタル、試乗、購入する場合の採寸方法を説明した画像です。
重要:車椅子のメーカーや種類によって必要な採寸箇所や測り方が異なる場合があります。必ず、検討している車椅子の指示に従ってください。わんケアでは、お写真や動画を元に採寸サポートも行っています。
2輪と4輪、どちらがいいの?
犬用車椅子には、主に後足だけをサポートする「2輪タイプ」と、前後両方の足をサポートする「4輪タイプ」があります。愛犬の状態に合わせて適切なタイプを選びましょう。
2輪車椅子が適しているケース

- 後足のみに麻痺や筋力低下がある。
- 前足は元気で、自分の力で車椅子を牽引できる。
- 体幹(胴体)はある程度しっかりしている。
4輪車椅子が適しているケース

- 前後両方の足に麻痺や著しい筋力低下がある。
- 体幹が弱く、自力で体を支えるのが難しい。
- 首や肩の力が弱く、2輪車椅子を牽引するのが困難。
迷ったときは?:
「2輪と4輪、どちらが合っているのか分からない…」そんな時は、2輪からスタートして様子を見るという方法もあります。
ただし、最初から前足にも力がない場合は、初めから4輪タイプを選ぶ方が安心です。
わんケアで取り扱っている犬用車椅子は途中で2輪から4輪に変更できます。将来の変化を見越して選ぶのもおすすめです。
車椅子選びのQ&A
- Q1: まだ少し歩けるのですが、車椅子は早すぎますか?
- A1: 車椅子は「歩けなくなってから使うもの」ではなく、「快適な歩行をサポートするもの」です。獣医師と相談し、適切なタイミングを判断しましょう。
- Q2: 車椅子を使うと、残っている足の筋力が衰えませんか?
- A2: 適切に調整された車椅子なら、残っている筋力を活かして体を動かすことができるため、むしろ筋力の維持・強化につながることもあります。
- Q3: どのくらいの時間、装着していて良いのですか?
- A3: 最初は5〜10分程度から、様子を見ながら少しずつ時間を延ばしていきましょう。長時間の連続使用は避け、こまめに休憩させてあげてください。擦れや疲れのサインがないか、こまめにチェックするのも大切です。
- Q4: わんケアでは注文してからどのくらいで届きますか?
- A4: レンタルや試乗で在庫があれば数日〜1週間程度、新品の場合は2週間〜1ヶ月程度かかることもあります。詳しくはお問い合わせください。(使用開始までの流れもご参照ください)