使用前後の車椅子の確認事項
長く快適に使うためにメンテナンスを
犬用車椅子を安全かつ快適に使い続けるためには、定期的なお手入れと点検が欠かせません。愛犬のためにも、日頃から状態をチェックする習慣をつけましょう。
1. ネジやボルトの緩みチェック(使用前・使用後)
車椅子の各部を固定しているネジやボルトは、使用中の振動などで徐々に緩んでくることがあります。緩んだまま使用すると、パーツが外れたり、フレームが歪んだりする原因となり大変危険です。
- 頻度:理想は毎回の使用前と使用後。少なくとも週に1回は全体をチェックしましょう。
- 方法:手で触ってみてグラグラしないか、目視で緩んでいないかを確認します。必要に応じて、付属の工具や適切なサイズのレンチ、ドライバーで軽く増し締めします。
- 注意点:締めすぎるとパーツが破損する可能性もあるので、適度な力加減で行ってください。
2. 清掃(使用後、または定期的に)
屋外で使用すると、泥や砂、草などが付着します。また、室内でも毛やホコリが溜まりやすいです。これらを放置すると、車輪の回転が悪くなったり、衛生面でも問題が生じたりします。
- フレーム:乾いた布や、水で濡らして固く絞った布で拭きます。汚れがひどい場合は、薄めた中性洗剤を含ませた布で拭き、その後水拭きして洗剤成分を落とし、最後に乾拭きします。
- 車輪・キャスター:泥や土、絡まった毛などを取り除きます。軸部分にゴミが詰まっていると回転が悪くなるので、定期的にチェックしましょう。
- ハーネス・ベルト類:取り外し可能なものは、製品の洗濯表示に従って手洗いまたは洗濯機で洗い、陰干しします。取り外せないものは、固く絞った布で拭き、よく乾燥させます。
- フットリング等:排泄物で汚れた場合は、速やかに拭き取り、必要に応じて消毒・洗浄します。
清掃後は、各パーツが十分に乾燥してから保管・使用してください。湿ったままにすると、カビや金属部分の錆の原因になります。
定期的なメンテナンスと適切な保管で、愛犬との車椅子ライフをより長く、より安全に楽しみましょう。お手入れ方法や部品交換でご不明な点があれば、いつでもわんケアにご相談ください。