でも、最初にお伝えしたいのは、「初日から上手に歩けなくても大丈夫」ということです。
犬用車いすを初めて使う日は、「歩けるようになる日」というよりも、「まずは試してみる日」と考えていただく方が、わんちゃんにも飼い主さんにもやさしいスタートになりやすいです。

今日は、初めて犬用車いすに乗るとき、どんな流れで進めると安心かをまとめてみます。

乗せる前のチェックリスト

犬用車いす はじめてのチェックリスト(体調、タイミング、場所)

初めて犬用車いすに乗る日は、いきなりお散歩コースに出たり、人通りの多い場所へ行ったりするよりも、まずは安全で落ち着いた場所から始める方が安心です。

室内の滑りにくい場所や、お庭、静かな玄関先など、わんちゃんが比較的落ち着ける場所の方が、初めての感覚を受け入れやすくなります。
犬にとって犬用車いすは、それまで体験したことのない感覚です。最初はそれだけで戸惑うことがあります。だからこそ、初日は「歩かせること」よりも、まずその状態で少し過ごしてみることを大切にしてあげてください。

車いすの高さとバランスを調整する

場所が決まったら、いよいよ車いすに乗せてみます。ここで大切なのは「自然な立ち姿」になるように調整することです。

調整のポイント。自然な立ち姿が目標です。
調整の具体的なコツ

まずは後ろ足の高さを合わせ、肉球が地面につき、自然に立った姿勢になるようにします。その後、車いすが水平になるように背中側とお腹側のベルトを調整してください。
もし調整に迷ったら、ひとりで悩まずにLINEで写真を送ってください。私たちが一緒に確認しながらサポートします。

最初は、ほんの少し動けるだけでも十分です

歩いてみよう!いよいよ、はじめての一歩。

犬用車いすを初めて使うとき、飼い主さんとしては「せっかく乗せたんだから、少しでも歩いてほしい」と思うことがあるかもしれません。

でも、最初の日は本当に、ほんの少しで大丈夫です。

  • 立ってみること。
  • その場で体重を支えてみること。
  • 少し前へ出ようとすること。
  • 数歩だけ動いてみること。

そのくらいでも、初日としては十分すぎるくらいです。

わんちゃんによっては、最初から自然に動ける子もいますし、逆に「これは何?」という感じで止まってしまう子もいます。後ろを気にしたり、動かず固まったりすることも、珍しいことではありません。
だから、初日のゴールは「歩けたかどうか」ではなく「乗ることができたかどうか」くらいに考えておくと、気持ちがずいぶん楽になります。

飼い主さんの声や雰囲気が安心につながる

初めての犬用車いすに挑戦するわんちゃんは、少なからず飼い主さんの空気を感じ取っています。こちらが「大丈夫かな、大丈夫かな」と緊張していると、その緊張が伝わることもあります。

なので、できるだけやさしく声をかけながら、「ちょっとやってみようか」というくらいの雰囲気で始めてあげるのがちょうどいいと思います。
好きなおやつを使ったり、前から呼んでみたり、少しでも前に出ようとしたらしっかり褒めてあげたり。そんな小さなやり取りの積み重ねが、「これは怖いものじゃないかもしれない」という安心につながっていくことがあります。

嫌がるときは無理に続けない方がうまくいく

もし初日に、明らかに嫌がったり、体に力が入りすぎていたり、すぐ疲れてしまったりする様子があれば、その日は短時間で終えてしまって大丈夫です。

「せっかくここまで準備したのに」と思ってしまう気持ちもあると思います。でも、初日に無理をすると、わんちゃんの中で「車いす=しんどいもの」として残ってしまうことがあります。

💡 最初の印象はとても大切です

少し乗れただけでも、少し立てただけでも、それは十分意味のある一歩です。むしろ「今日はここまでにしておこう」と終われることが、次にスムーズにつながることもあります。初日は嫌な経験にしないことが一番大切です。

使い終わったあとも、少し体を確認してあげて

犬用車いすを外したあとは、そのまま終わりではなく、少しだけ体の様子を確認してあげると安心です。

脇や胸のあたり、お腹まわり、足の付け根などに、赤みや擦れが出ていないか。また、見た目以上に疲れていないか、呼吸が荒くなっていないかも見てあげるとよいと思います。

初日は、わんちゃん自身も体だけでなく、気持ちの面でもかなり頑張っています。短時間でも意外と疲れていることがあるので、終わったあとはしっかり休ませてあげてください。
「少しできたから、もっとやってみよう」ではなく、今日はここまでで終えることも、立派なケアのひとつです。

初日に歩けなくても、向いていないとは限りません

犬用車いすを初めて使ったとき、思ったより動かなかったり、止まってしまったりすると、「この子には向いていないのかな」と不安になることもあるかもしれません。

でも実際には、最初からすぐにスムーズに動ける子ばかりではありません。初日は戸惑っていても、少しずつ慣れていく中で、体の使い方を覚えていく子もたくさんいます。
だからこそ、初日の様子だけで全部を判断しなくても大丈夫です。数日かけて、ゆっくりわんちゃんと飼い主さんの生活に車いすがどう役に立つかを考えてみてください。

いろいろ書きましたが、犬用車いすに乗る前にあれこれ考えても取り越し苦労になることも多いです。チャレンジしたくなったら、ぜひお気軽に犬用車いすの試乗をお申し込みください。

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