必ずしも「4輪のほうが2輪より快適」というわけではない

まず最初にお伝えしておきたいのは、必ずしも「4輪のほうが2輪より快適」というわけではない、ということです。

お問い合わせの中には、「4輪のほうが楽に歩けるのでは」と考えている方が多くいらっしゃいます。
また、「今は前足がしっかりしているから2輪でもいいけれど、将来のことを考えて4輪を選んだほうがいいのでは」と悩まれている方も少なくありません。

そういったとき、私はよくこんな例え話をします。

「人間が足を骨折して歩きにくいときに、わざわざ手にまでギプスをしますか?」

少し極端な例ではありますが、この話をすると多くの方がイメージしやすいようです。

まだ前足がしっかりしている場合は「2輪」が快適

前足がしっかりしている犬にとっては、2輪の犬用車いすのほうが自由度が高く、快適に動けることが多いです。

後ろ足を適切な高さで支えながら、前足は自由に使えるため、動きが自然に近くなります。
上半身も固定されないので、地面の草の匂いを嗅いだり、食事をしたりといった動作も無理なく行えます。

また、前輪がないため方向転換がしやすく、凸凹した道でもキャスターが引っかかることがありません。
装着の面でも、2輪は比較的シンプルです。後ろ足を輪に通してセットするだけなので、飼い主さんの負担も軽くなります。

一方で4輪の場合は、体全体を持ち上げて乗せる必要があるため、体重のあるワンコでは乗せるだけでも大きな負担になることがあります。

2輪車いすをおすすめすることが多いワンコ

  • 後ろ足が弱ってきて、よろよろ歩くようになったワンコ
  • ヘルニアなどで後ろ足に麻痺が出ているワンコ
  • DM(変性性脊髄症)などで後ろ足が動きにくくなっているワンコ
大切な注意点:急に歩けなくなった場合はまず受診を

ヘルニアやDMなどの怪我や病気で急に歩けなくなった場合は、必ず事前に獣医師にご相談ください。
まだ痛みが残っている状態や、安静が必要な時期に車いすを使うと、かえって悪化してしまうことがあります。また、急な体調の変化の裏に別の病気が隠れていることもありますので、まずは動物病院での受診を強くおすすめします。

前足の弱り・認知症・夜鳴きがある場合は「4輪」

一方で、4輪の犬用車いすが適しているケースもあります。

たとえば、「前足が弱くなってきた犬」「認知症の影響でくるくる回る(旋回)ようになった犬」「夜鳴きが始まった犬」などです。

前足が弱い場合、2輪に乗せると体を支えきれず、背伸びをするような姿勢になり、車いすだけが後ろに下がってしまうことがあります。このような場合は2輪では十分に支えられないため、4輪が必要になります。

また、くるくる回る犬の場合は、足の力自体は残っていることも多いのですが、バランスを崩しやすく2輪では倒れてしまうことがあります。4輪でしっかり四方を支えてあげることで、安全に動けるようになります。

夜鳴き対策としても活躍する4輪車いす

夜鳴きがある犬も、「立たせてあげるだけ」で落ち着くことがあります。
4輪の車いすで体を預けて立たせてあげると、そのまま安心してうとうと眠ってしまうワンコもいます。実際に、柴犬などの和犬で、夜鳴き対策として車いすを活用されている飼い主様も多くいらっしゃいます。

「2輪 + 歩行補助ハーネス」という選択肢もある

2輪で歩けるものの、少し前足や腰が不安定な場合には、「2輪車いす + 歩行補助ハーネス」を併用する方法もあります。

4輪だと動きにくい細い道や段差の多い道を散歩することが多い場合や、大型犬で4輪への乗せ降ろしが大変な場合には、この組み合わせがとても現実的な選択肢になることがあります。

教科書的には賛否があるかもしれませんが、ワンコの性格や飼い主さんの負担、これまでの生活リズムを踏まえたうえで、安全に配慮しながら使う工夫として、とても有効だと考えています。

2輪タイプ

前足が元気なワンコ

  • 前足の力で自由かつスピーディに動ける
  • 匂い嗅ぎや方向転換がスムーズ
  • 装着がシンプルで飼い主さんの負担が少ない
  • 悪路や草むらでも引っかかりにくい
4輪タイプ

前足も弱った・介護が必要なワンコ

  • 全身を支えるため転倒の心配がない
  • 認知症のくるくる旋回でも安全
  • 立位保持で夜鳴き軽減・食事補助ができる
  • 立ったままうとうと休憩できる

後から前輪を追加して4輪化できる「K-9カート犬用車椅子」

「今は2輪で大丈夫だけど、将来前足が弱ってきたらどうしよう…」と心配な方もご安心ください。
わんケアが扱うアメリカ製「K-9カート犬用車椅子」は、2輪車いすに後から「前肢追加キット」を取り付けて4輪車いすへ拡張することができます。車いすを丸ごと買い直す必要がなく、愛犬が使い慣れたフレームのままステップアップできます。

迷ったら、まずは試してみる

ここまで基本的な考え方をお伝えしましたが、実際には犬の性格や生活環境によって、合う・合わないは大きく変わります。
わんケアでは、往復送料のご負担のみで1週間試乗できる制度もご用意しています。迷われている方は、ぜひ一度お気軽にお試しください。

わんケアの1週間無料試乗サービス

「2輪と4輪、どちらが合う?」愛犬の様子をお聞かせください

「前足の力で2輪に乗れるか不安」「認知症で旋回するけど大丈夫?」など、愛犬の普段の様子をお気軽にLINEでご相談ください。
10年以上の実績を持つ専門スタッフが、1頭1頭の状態に合わせて親身にご案内いたします。

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